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zoom RSS 忘れないこち亀・浅草物語

<<   作成日時 : 2018/06/25 23:01   >>

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こち亀』のエピソードのひとつ。単行本57巻に収録されている。アニメ版では1998年12月27日のスペシャル版にて第118話として放送された。

この回は普段の回と比べてギャグがかなり抑えられており、また両津も普段の破天荒な一面がなりを潜み、一人の警察官として、そして一人の友人として旧友である村瀬賢治と向き合う面が描かれており、
そのためか、数多いこち亀の人情エピソードの中でも屈指の人気を誇る名作として知られている。
後日談として『浅草物語 望郷編』も描かれており、こちらは単行本125巻に収録されているが残念ながらアニメ化はされていない。
当項目では二つのエピソードについて紹介する。
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有名な表紙
ストーリー

ある日、両津は中川が乗るフェラーリと自転車で競争も兼ねての出勤の際に葛飾署で偶然、幼馴染であった村瀬賢治が連行される場面に出くわした。

子供の頃は優等生で家も金持ち、官僚にでもなっていたと思っていた両津は彼が何故、ヤクザ「集英会」の幹部になったのか悩む。その直後、村瀬が報復として「集英会」に殴り込みをかけようと護送中に脱走した事を知り、急いで村瀬を追う。

幼少期に過ごしたためか多くの裏道を知っており、路地裏を駆ける村瀬。しかし、両津もまた思い出のある地元故に先回りをし、村瀬を待ち伏せしていた。
雨の中、二人は対峙の果てに殴り合いとなる。

「何がおまえを変えたのかしらんが…人生を投げた時点でおまえの負けだ!」
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殴り合いの果てに「大バカ野郎!!」の叫びと共に村瀬を投げ飛ばす両津。

駆けつける部長と中川。直ぐに村瀬を逮捕しようとする中川だが、部長は制止し両津に任せようと言う。
そして両津は村瀬に少年時代の思い出話を聞かせる。

頭の良さゆえに周りから疎まれていじめられっ子だった村瀬に両津はベーゴマを特訓させる。
着実に勝ちを重ねて、獲得したベーゴマは百個になり村瀬は笑顔を見せた。
そんな中、父の転勤で渋谷に引っ越す事になってしまう。
村瀬は両津にベーゴマの詰め合わせを入れた缶箱をあげるが、両津の提案により神社の木の下へ埋められる事となった。
そこに現れるいじめっ子の六年生。ベーゴマをよこせと言ってきた彼に対し両津が見事に追い返した。
村瀬は驚嘆し、こう返した。

「両ちゃんがその強さで悪人になってもぼくが弁護士になってきっとたすけてあげるよ」
「はは…は、きついな…賢ちゃん…」

そう言っていた村瀬はヤクザとなり両津は警官となった。
世の中は思い通りにならないという村瀬に対し両津は「思い通りにいってりゃわしは総理大臣だぜ」と冗談を返すと共に村瀬は自首を決める。
その前に寄り道をすると言い残して、その場を去った。
直後、駆けつけた中川は何故逃がしたのかと問い詰めるが、部長は奴は逃げないと言った。

そして翌日、村瀬は本当に出頭した事で一行は驚いた。

「わしの同期の奴なんだぞ!悪い奴などおらん!みんな根は良い奴だ」
「クラスで一番出来の悪い両津だからこそ説得力があったのだぞ!」
「余計なお世話ですよ!」

その後、思い出の神社へと現れた両津はベーゴマが埋められた木の元を見ると掘り返した跡を発見する。
缶箱を開けてみると中には手紙が入れられていた。それは21世紀での再会を約束する手紙だった。

勘のいいおまえの事だ
おそらくおまえもこの場所へ来てることだろう
25年前の俺に戻らせやがって!
百人斬りのベーゴマはしばらく借りることにする
これは俺の誇りだからな
2001年に会うのを楽しみにしているよ 賢司

「引っ越しても忘れないでね、僕たち一生友達だよ」
「あったりまえさ、そんなことぜったいわすれないよ!」

少年時代の約束を思い出しつつ手紙を読み終えた後、両津は久々の地元という事もあり帰る前に実家へ顔を出す事を決めるのだった。

望郷編・ストーリー

時は2001年。かつて両津と村瀬が再会を約束した元旦の日。しかし、その日に刑期を終えた村瀬は来なかった。何日も待ってみたが、村瀬はとうとう来なかったと言う。
寺井が言うには村瀬は不動産会社を経営しており、会社も急成長するなど仕事で成功を治めた様子も新聞に書かれていた。
だが、両津は村瀬の前科に不動産詐欺がある事を語る。会社もトラブルが多く、もしかしてヤクザに逆戻りしたのでは…と心配した両津は直ぐに会社へ向かう。
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会社へ到着した直後、村瀬が帰ってきた。
顔を合わせる両津だが、村瀬は無視してしまい、そして老婆を始めとする地主たちに厳しい取り立てを行う姿を見てしまう。

「世の中金だよ。わかりやすいぜ」

一同を追い返した村瀬は部屋の窓から両津たちが去っていく様子を苦悶の表情で眺めていた。

「両ちゃん…会いたくなかったぜ」

直後に消防車が道を通った事で少年時代の苦い記憶が蘇る。
母親を火事で失った事、そして荒れた父親により顎に傷をつけられた事…。

村瀬は仕事の車を飛ばす中、差し押さえた老婆の家が火事となった事を知る。
二匹の子猫が中に取り残されている事を知り、直ぐに燃え盛る家の中に突入。
子猫たちを救い、老婆にも期日を延長すると告げた後、両津が現れる。

「賢坊! やっぱ変わってねえよ」

子供の時にも川へ流されそうになった子犬を助けようと泳げない身でありながら飛び込み、両津に助けられた事があった。

そして、両津の口からアジアの子供へと義援金を送っている事が語られる。

村瀬は母親が死去した後、孤児院へと預けられており、その経験により浅草に孤児院を建てる事を夢としていた。
その資金を稼ぐためとはいえ、悪徳不動産業者の裏金を法律で横取りしているなど違法スレスレのビジネスを行っていた事で両津に合わせる顔が無いと思っていたのだ。

立派な院長になれよと励ます両津は村瀬と別れる。

「じゃあな」
「おう、またな」

それから…
俺たちが子供のころあこがれていた正義の味方はいなかった
自分たちで世の中直さなきゃいけねぇや 両ちゃんよ

余談
上記の通り、人気エピソード故か、アニメ版とドラマ版両方で映像化がされている。
アニメ版は基本的な流れは同じだが出だしが少々異なり、両津が小学校の同窓会に出席し、旧友たちとの会話の中(ちなみにこの会話で勝鬨橋やオバケ煙突の話についても触れられている)で
村瀬の現状を知りかつしか署へ急行する流れとなり、村瀬が少年時代に両津家で食事をご馳走になる場面や出頭シーンも描かれ、呼び名も「賢ちゃん」「勘ちゃん」となるなど、二人の友人関係がより強調された作りとなっている。
また、少年時代に引っ越した後は父親が汚職に手を染め、その事が原因で学校ではイジメに遭い、イジメを行った相手を病院送りにして少年院行きになった末に落ちぶれて現在に至った事が村瀬の口からは語られている。
余談だがアニメ版のサブタイトルの表示はいつもは明るいBGMと共に両津がタイトルを読み上げる形だが、この話に限っては黒の画面をバックに『浅草物語』とBGM無しで浮かぶだけで両津もタイトルを読み上げないなど出だしからいつものこち亀と明らかに違う雰囲気が漂っている。

一方で、ドラマ版は他の話の例に漏れず改変が大きく、村瀬が銀行強盗をしている際の再会となり、最後に両津と共に悪人を成敗する流れとなった。村瀬を演じたのは中村獅童。
なお、ドラマ版の最終回になった他、ゲストに木村拓哉が両津の旧友役として出演している。ドラマ版で両津役を演じているのが香取慎吾という事もあってか、SMAP解散後の現在となっては複雑な気持ちになるキャスティングである。

ちなみに、こち亀連載終了後のトリビュートに松井優征が『魔人探偵脳噛ネウロ』及び『暗殺教室』のキャラを使っての本作のパロディが描かれた。
ネウロ対殺せんせーという松井ファン必見の夢の共演なのだが、絵柄とコマ割り、台詞の改行が完全に駄コラ当時のこち亀完コピとなっており必見。しかも殺せんせーは次のページでも絵柄がこち亀のままだった。なんという感動ブレイカー…。
この回の冒頭だが、暗殺教室終了直後にこち亀が終了という最悪のタイミングだったので「巻末コメントも出せなかった」と描かれた。
アニヲタwikiより抜粋
正直、浅草物語に後日談があった事を初めて知り、アニメ版は割と早期に放送されていた事と、黒歴史扱いの実写版の最終回に抜擢された事も知り驚きました。
アニメ版シリーズ最終回に望郷編が採用されていたと思うと残念でなりません。

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